170903-04 現実逃避w・・・ソロでテン泊したいニャ! そうだ!笠取山に行こう!
天候不順の今夏。
8月はあまり仕事の予定を入れず、夏山計画主体で過ごしてきたのだが、
9月に入って、どうも仕事モードに乗れない。
なんだか現実が重い・・・現実逃避したい・・・w
こんな時こそ、アウトドアで意識のリセットをしなければ・・・
そうだ! どこかにテン泊しに行こう!
・・・ということで、近場でテン場目的の適地はないかと
どこか知らない山はないかと探してみたら、笠取山の情報が目に留まる。
「ここ、いいニャ! バスで行きたいから、広瀬ダム方面から登るか」
というわけで、土曜日にテン泊を決めて、適当に周遊計画を立てて、
時刻表調べて、日曜日に出発。
目的は、笠取小屋でのテン泊して、適当にめし食って、軽く飲んで、寝る!
その他は山頂行きもどっちでもいいや!っていう、だらだらハイキング!w
山梨市駅から西沢渓谷行きのバスに乗る。とても良い運転手さんで、
途中で観光ガイドしながら運転してくれた。
数日振りに富士山が顔を出していたそうで、
高台のバス停で車内撮影用に、ちょっとだけ停車してくれたw。
週末なので、塩山駅からもバスの便があり、若干早く現地入りできたのだが、
塩山駅で下車する登山者の数を見て、
「結構、混みそうだな」とたじろいでw、
空いているだろう山梨駅発を選択。
今回は急がず、のんびりテン泊の旅!
今の時期、塩山発着バスは週末のみ<運転日注意ね!
山梨市駅発着は毎日運転。
西沢渓谷手前の「新地平」バス停で下車(800円)。
下りたのは、ぼくだけ。
ここから、林道を通って、雁峠に向かうのだが、登山口の入り口が見つからないw
こんな立派な地図もあるのだが、登山口はどこだ~!?w
なんだよ、バス停から西沢渓谷方面へ少し登ったところにあったよ。
最初、トイレがあった下の方におりて探してしまったw
しばらく舗装路を登っていくと、亀田林業のゲートに到着。
ゲートの脇を抜けて、しばらく土の林道歩きになるのだが、だんだん飽きてくるw
こんな感じ
沢沿いを上流に向かって、ぼちぼちと歩いていく。
【動画】
要所に看板が多数あり、林道部分で迷う人は(たぶん)いないでしょう。
(登山口探しで迷った人は、ここにいるけどw)
渓流釣りの人も見かけた。
しばらく進むと、渡渉箇所が大小7-8か所出てくる。
この最初の渡渉は石がつるつるで、微妙に水深があり、ちょいと気を使った。
(帰りは、ちょいとやばかった)
この日は水量が多いのか少ないのか分からない。
僕はポールを使うので、渡渉中にバランスが取れたけど、
ポール無しの人は滑っちゃう人もいるかも。
トリカブト(であってますか?)
小さい渡渉箇所。
渡渉を繰り返すうちに、だんだん森の中へ。
いかにも熊さんが出てきそうな雰囲気<なんとなく気配を感じる!?
鹿には見飽きるほどご対面した。
このあたりから、踏み跡が分かりにくいエリアも出てくるので、
ルーファイで悩んだら、ちょっと立ち止まってリボンを探して歩きましょう。
森の途中から目につき始めた黄色い花。
盛りは過ぎてしまったようだが、まだかろうじて花が残っていた。
帰宅して検索したら「マルバダケブキ」らしい。
稜線に出たら、お花畑になってた。
後の動画で見て!
熊さんの居そうな林間を抜けて、草原が見えてきた。
もうすぐ雁峠か?
なんだか、パラダイスのような風景。
空がもう少し青ければ、ぶっ飛んだと思う。
見えてきた。雁峠だ。
奥のおにぎり山が「笠取山」。
ここの看板で、「がんとうげ」と読むことを知った。
「かりさかとうげ」と同じように「かりとうげ」と呼んでいたよw
雁峠から燕山方面。
明日歩こうかなと思っているルートだが、結構な登り返しだなw
草原の尾根道を笠取小屋方面に歩いていくと、
さっきのマルバダケブキのお花畑が現れた。
花のピークが過ぎていても「楽園かよ」って感じたくらいなので、
花の盛りに訪れたら・・・!?
【動画】
14時前に、笠取小屋に着いたのだが、
もう小屋番さんは下りちゃったみたいで閉まってた。
テン泊代をポストに入れて、設営開始。
ペグが効いて、フラットな地面。
スムーズに作業が進み、設営11分!
このテン場は最高だニャ!
たぶん今夜の滞在は、僕一人。
それにしても「熊に注意」の張り紙を、テン場に貼らなくても・・・(汗)
今回は、なんとなく股関節に違和感があり、
それをかばって膝もちょいと変な感じで、注意しながら登ってきた。
笠取山山頂は、明日にするか、登らなくてもいいか・・・的なノリで、
少し遅めの昼食食べて、テントでほけーっとしようかと思ってたが、
入れ替わりハイカーさんが休憩に訪れて、意外と落ち着かなかったので、
15時頃から、えいやっと山頂に向かうことにする。
最初のチェックポイント。「小さな分水嶺」。
第2チェックポイント。噂の笠取山直登ゲレンデ?!w
登り始めるとそれほどでもないけど、
最初に直面すると、ちょっと戦意喪失w
【動画】
登り始めると景色が広がりはじめ元気が出る。
甲武信岳方面だろうか、登っている間、天使の梯子がずっと光ってた。
雪が積もっていたら、滑り降りたくなる良ゲレンデw
下から20分くらいかな?
第3チェックポイント、山梨県の山頂標到着。
慣れない自撮りw
【動画】
そして、この奥にもう一つピークがあり、
そこに三角点があるとサイトを読んだので、奥に向かう。
急に岩と根っこの急斜面となり、
先ほどまでの草原風景とは様相が激変する。
そして、第4チェックポイント「環境庁の山頂標と三角点」。
眺めはあまりよくないので、さっきの山梨県の山頂標の場所の方が楽しいかな。
奥に下りていくのだが、
おむすび山なのでこちらの斜面も急斜面な上に林間の根っこ道。
段差の大きなステップもあり、股関節をいたわりながら下山。
正面のゲレンデとは全く違う雰囲気の裏面を下りて、巻道に合流。
雲取山へ縦走する時は、この奥に向かう。
今回は、次のチェックポイント「水干」を目指して、巻道を戻る。
第5チェックポイント「水干」。
多摩川の源泉になるのかな。
最初の1滴の場所。
写真じゃ分かりにくいので、動画でどうぞ!
【動画】
多摩川の源流っても、奥多摩湖でせき止められて、そこから流れてるわけだ。
まあ、河口から一番遠い源泉ということなんですね。
現在地の位置関係が良くわかる地図だな。
日暮れも近そうだし、お腹もすいてきたので、
水場に下りるのはパス!
登り返しは、股関節に堪えそうに感じた。
ぐるっと周って、さっきのゲレンデ入口まで戻ってきました。
【動画】
小さな分水嶺の丘を後ろから
ドヤっと、天使の階段。
この先を、鹿が何頭か駆け抜けていった。
ここは楽園か?
お腹が空いた。お腹が空いた!
笠取小屋に帰還。
もちろん、日帰りのハイカーはみんな下山して、誰もいない~!
今回は、山めしグルメは一切なし。
アルファ米とレトルトおかずで、お湯を沸かすだけw
とにかくテントでゴロゴロするだけの山行。
ご飯食べて、ウィスキー飲んで、日が暮れた6時過ぎにはシュラフに。
19時前には熟睡。
翌朝、ちょいとガスってて、日の出も期待できそうにないので二度寝w。
明るくなり始めると、「もう起きろ!」と言わんばかりに、
テントのすぐそばまで鹿の気配。
ごそごそ動き始めると、ちょっと遠くよりこちらを伺っているw
今日は、雁坂峠を経由して西沢渓谷バス停まで歩く計画していたけど、
身体が重いのと股関節にまだ違和感が残っていたので、
無理せず昨日のコースで下山決定!
それなら、1本でも早いバスに乗って、温泉でのんびりして帰ろうと、
急遽、朝食をすばやく終わらせて、撤収速度を上げる。
最近では、一番早い撤収だったなw
笠取小屋の緊急小屋。2000円を料金箱へ入れる。
小屋番さんの携帯番号が書いてあるのだが、昨日は通じなかったので、
僕は、メモと料金を小屋のポストに入れておいた。
山はもう秋。
6時の気温8.5度。
早朝は6-7℃くらいだったかも。
今回、ダウンシュラフを持ってきて正解。
朝までぬくぬくで熟睡できた。
雁峠まで戻ってきた。
まっすぐ進まず、左折で沢道を下山。
下山途中、鹿が何度も現れて、お見送り?!
このエリアは、鹿の楽園か?
止まり木に最適?!
ここでカメラのメモリーが一杯になってしまった。
この後、昨日のつるつる渡渉箇所で、危うくボチャンするところだった。
やばかった!
下山後、山梨市の温泉「初花」で汗を流す。
ぬる湯の名湯らしく、長湯ができて、食事も美味しくて気に入った。
ただしブドウ畑の真ん中にあるような建物で、
ナビがないとたどり着けない温泉w。
山で10時間近く熟睡し、かなり夢見もあって、
不思議な、トリッピーな、ビジョンクエスト的なテン泊を体験できた。
たまには、こんな時間が必要だな。
【動画】