山のやあまん

やあまんの山歩き 山行記録をメインにポテポテと更新。

170805-07(+1日) タフな登りだった北岳! やったぜ山頂で御来光!

8月中旬に、北アルプスの常念テン泊縦走を目論んでいて、
そのトレーニングというか、小屋泊にした方が良いのかの確認目的で、
ちょいと重めのザックを背負って、ソロで北岳に行ってきた。

ソロなので、自動車はやめて、電車とバスで向かったが、
結果的に、この選択は下山後にトラブル(登山の続き?W)に巻き込まれることになった。

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1日週末ずらしの土曜日最終登山バスで、登山口の広河原へ。
甲府からの最終バスは、大学の山岳部と数名の登山客だけで、全員着席で出発。

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到着前に、しっかり降ったようだが、広河原に着いた時にはやんでいた。ラッキー!

【動画】

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広河原山荘のテン場は渓流沿いで、それほど混んでいなくて快適。
お隣は、渓流釣りの方で、結構上流まで登っていたら、
かなりの雨に遭ったらしく、怖かったと言ってた。
反対のお隣は、バスで一緒だった大学生のパーティで、
夏合宿のトレーニングに鳳凰三山を歩く予定とか。
トレーニングなので、無駄にザックを重くしてきてます(笑)と笑ってた。
日暮れ頃まで、テントで食事したりゲームしたりしていたけど、
8時になったら、静かに就寝! 健全だねぇw

一方、奥の中年グループは、遅くまで宴会していて、
おばさんの声がやかましかった。
楽しい宴会はいいけど、時間がねぇ~。
もっと早く初めて早く終わってよw。
やっぱり、マナーもしっかりしていて、学生の山岳部はいいね!(笑)

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夕暮れに、時々雲が切れて甲斐駒が顔をのぞかせる。
そしてすぐ隠れる。
それがまた楽しい。

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翌朝、バッチリ晴れあがる。
山にいる人たちは、絶景を堪能しているんだろうな。

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5:55に、広河原小屋出発。
小屋に宿泊していたグループが6時頃の出発予定のようだったので、
5分だけ先に出発したw。
歩き始めて20分もすると、白根御池小屋ルートとの分岐。
大樺沢ルートを登ると、すぐに南アルプスの天然水の沢がたくさん!

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登山道も小川を歩いていく。
土足で歩くのが、申し訳ない気分になるw。


大樺沢? すぐにしっかりとした渓流に。
気持ち良い!

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途中で橋を渡り、対岸へ渡る。
視界の開けた沢沿いに出ると、鳳凰三山北岳も姿が。

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3時間ほど歩いて、二股へ到着。
このころは、まだ元気があり、
予定通りコースタイムの1.1倍くらいで、まずまずのペース!

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このあたりは、雪渓も残っていて、風が涼しく心地良い!

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今回は、右俣コース(肩の小屋方面)を目指します。

【動画】

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ここからは、お花畑。
色鮮やかな花が咲き誇っています。

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しかし、私は知らなかった。
このコースも、かなりハードな登りだとは・・・w
軽い登りだと思ってた・・・。

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心が折れそうになりがら、
10歩歩いては小休止・・・そしてまた10歩・・・
・・・の、カメさん歩きで、必死に登ります。
やっと見えてきた、草すべりとの分岐。
これで登りは終わりかと思ったのに、まだもう少し続きました。
ここで気を緩めてはいけませんw

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こんな感じで、さらに30分。
やっと尾根に出ます。

【動画】

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上の動画からすぐに小太郎尾根分岐。

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ガスってても、稜線歩きは気持ち良い

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稜線上で唯一ちょっと難所の岩場。
まあ注意深く進めば問題なし!

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肩の小屋まで、あと3分!

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着いた~! 
予定より50分遅れ<自分的には悪くない!1.2倍くらいだ!
早速、テン泊の申し込み。
今日は、夕立予報らしいので、北岳登頂は翌朝にして、
ガスの中、普段よりしっかりと設営。
張り終えてから、登りで何度も一緒になったMくんとビールで乾杯してたら、
やっぱり降り始めた。
ギリギリ設営のタイムリミットクリアでした。

その後、土砂降りとなり、テントのグランドシートから少し浸水するほどだったが、
フライシートが頑張ってくれて、何とか雨をやり過ごす。

「きっとこの雨が過ぎると、夜には晴れて、明日はご来光が見れるかも」と
Mくんと話してたのだが、その通りになった!!!

深夜、トイレに起きて、外に出てみたら、
満月(?)と星と月明りに照らされた富士山や雲が、
もう幻想的な光景を映し出していた。
富士登山者のヘッドライトの明かりが、ここでもはっきりと確認できた。
こんな風景は、シャッター押してもコンデジじゃうまく撮れないんだよな。

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翌朝3時30分に起床して、天気を見ると、バッチリ快晴!
北岳山頂でご来光を観ようと、Mくんと4時頃に肩の小屋を出発。

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月の入り。富士山とは反対方向。

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【動画】

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山頂に向かうにつれ、だんだん景色も広がり、ゴールデンアワーも近づいてくる。

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きたー!

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いぇい! 最高の北岳を堪能しました!
甲斐の山の神様、ありがとう!

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いつか歩いてみたい間ノ岳への稜線

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北岳の影のシルエット


昨夜の雨が抜けたら、鳳凰三山、中央ア、北ア、八ヶ岳、奥秩父など、全方位の山々が見渡せて、
それはそれは幸せな時間を過ごすことができました。
しびれました!

肩の小屋に戻って、撤収作業。
濡れたテントも乾き、荷物が軽くなりました。

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台風が近づいているので早めに下山と思いつつも、
少しでも長くこの場にいたいという思いもあり、
甲斐駒と仙丈ケ岳を眺めながら、のんびり下山。
晴れた稜線歩きは、格別でした。

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下山は、草すべりルートで、白根御池小屋経由。
桃のソフトが美味しかった。

予報通り、天気は悪化してきて、
時間との勝負になってきたけど、
林間コースだし、慌てず広河原まで下山。
ラスト20-30分くらい降られたけど、まったくモーマンタイ!

ところが、甲斐の山の神様に惚れられたオイラは、
なかなか帰してもらえなかったのだ。

広河原のインフォメーションセンターについたら雨脚が強まり、
明日のバスは運休との情報。
(結局この日の15:30で夜叉神峠が閉鎖されたそうだ)
今日山に入った人たちは、小屋で待機ということになりそうだ。

台風までにギリギリ間に合ったなと、
13時発の甲府行きバスを待っていたら、
光岳から12日間縦走してきたという方にお会いする。
オイラと同じように、今朝は山頂でご来光を眺めていたとのことで、
いろいろお話しさせていただいたら・・・
一旦甲府に下山して、その足で中央アルプス縦走、
さらに北ア縦走を計画しているとのこと。

「もしかして、日本海を目指してます?」って冗談で聞いたら、
「実は・・・そうです。
知り合いにはバカだと言われるので言ってませんが、
見知らぬ方にはお話しできる・・・w」

アルプスの南北縦走は、話や本では聞いたことあるけど、
本当に挑戦している人に初めて会いました。
今回の北岳は、最後の最後までしびれましたw

甲府駅で無事の縦走を祈りつつ、
「いつかどこかの山でまた!」と彼と別れて、
中央線に乗ったら、運転見合わせのアナウンス。
あれ?
甲府は降っていないのに・・・?
大月の豪雨で動かないらしい。
結局、石和温泉に一泊して汗を流して、翌朝帰宅。

「お家に帰るまでが登山!」 
・・・ということで、もう一泊登山を楽しむことになりましたw。
どうやら甲斐の山の神様に、すっかり気に入られてしまったようです。(爆笑)

今回は楽しい山行でした。
コースはどれもタフだけど、良い山でした。
色々な方とお会いできました。

登りで、お若く見えたけど、たぶん60-70歳のおかあさんが、
何度も休み休みだけど、しっかりと登っていらっしゃる姿を見て、
本当にすごいなと思った。
僕も、バテて休み休みだったから、ほとんど同じペースで、
休憩中の話し仲間になった。
「こんなにつらい思いしてても、
絶景とか観ちゃうとまた登っちゃうのよね。」
きっと、稜線の岩場も自分のペースで登って、
小屋に到着して、翌朝の日の出を堪能したに違いない。
すごくカッコイイ歳の重ね方だなと思った。

ザック重量に関しては、まだまだ修行が足りません。
もっと軽量化を進めつつ、筋力を高めたいところ。

南北縦走の彼は、山小屋で食事できる場所では、
できるだけそこで食事を済ませるようにして、
ザック重量は、がんばって水抜きで18Kgだと聞いた。
水を加えると、やっぱり20Kg位。
濡れたテントだと、さらに重くなる。

若い頃ならともかく、いまの僕にはとても無理だな。
でも、3-4泊なら、どうにかなるかもしれない。
そんな期待を抱かせてくれた山行だった。


※実は、天候が良ければ、明後日からまた北岳に向かうかもしれません!?
オイラは、どれだけ甲斐の山の神に気に入られたんだ?!(爆笑)




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